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「君の名は。」の人気の理由について考えてみた

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映画「君の名は。」が地上波で初放送され、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「シン・ゴジラ」を上回る高視聴率を記録したことで話題となっています。
日本映画史の記録に残る大ヒットで話題となった劇場用アニメ映画ですが、やはりその期待値は高く、正月三が日の放送ということもあり視聴率も伸びたのではないかと思われます。


作品の評価についてはおおむね高いものの、記録が記録だけにハードルが上がりすぎている印象もあり、期待したほどではなかったという意見も散見されます。
そこで映画「君の名は。」の良かった部分と気になった部分を少し紹介していこうと思います。


まずは良かった部分ですが、多くの人がおっしゃっている通り作画と音楽のバランスに関しては、その演出も含めまさしく日本映画史に残るような出来栄えになっていると感じました。
本作のために制作された音楽であるため、作品にマッチしていることは当たり前といえますが、他の作品でも同様に音楽を物語を印象づけるための重要な演出方法として取り入れている新海監督のエッセンスが如実に現れており、物語のカギを握る部分で効果的に使用されていることで独自の世界観を作り出しています。


音楽によってクライマックスに向けて盛り上げていく手法は作品のクオリティをさらに高めており、作画の美しさと相まって半ば強引なまでの説得力を与えているように感じました。
物語の構成や序盤のテンポなど込み入った設定やストーリーでありながら、2時間ほどの作品に仕上げてしまうところにも、商業映画を作るうえでの監督の手腕が見えたような気がします。


圧倒的な作画と演出の一方で、話の整合性については気になってしまう部分もあり、主人公をはじめ数年前に大災害が起こったにも関わらずそれを知っている人が少ないという点や、出来事を描くことに多くの時間を割いているため登場人物があまり多くないという点、三葉と父親の関係についてもう少し掘り下げて欲しかった点など気になってしまう箇所については多少あるものの、映画全体を通して見れば些末な点に過ぎず、この作品が映画史に残る大ヒットを記録した作品であることは揺るがないものなのだと感じました。


やや込み入ったSF的な設定がこの作品の魅力をさらに深めているとも言え、作品自体の完成度と複雑な設定が組み合わさった結果、何度でも観たくなるような作品に仕上がっています。
映画として異例のロングランとなった作品ですが、おそらく今後も幾度となくテレビで放送され、さらに多くの人に愛されていく作品になるのだろうと思います。