仮想通貨取引所「コインチェック」の今後はどうなる?
仮想通貨取引所大手のコインチェックから何者かが多額のネムという仮想通貨を不正に流出させたという事件が世間を賑わしています。たった数日で、すごいスピードで事態が動くのでまるでサスペンス映画を見ているような気分になってきます。
そして、この事件に関連する登場人物がまたキャラが濃い面々が揃っているのもサスペンス映画チックであると言えるのかもしれません。
まず、登場人物ではいくら甘かったという指摘がなされていたとは言っても、それなりにセキュリティのスキをついてまんまと500億円以上の仮想通貨をハッキングでせしめたクラッカーまたはクラッカー集団でしょう。
現状では一体どこの国のどんな人物なのか、はたまた集団なのかは謎に包まれています。
次に仮想通貨取引所の27歳の若き社長と30代の幹部でしょう。さすがに記者会見では神妙にしていたように見受けられました。倒産もあり得るのでは、たくさんの金銭的な被害者が出るのでは、と思われていたものが、なんとびっくり記者会見の次の日には手持ちの資金からほとんどすべての損害を日本円で返還するという発表がなされていました。
たしか、コインチェックは資本金が1億円足らずの会社でしたから、まさか500億円近くのキャッシュフローがあるということは誰も感じていなかったし、いまだに疑問視されていますが、それでもコインチェックは桁外れの利益を上げていたことは間違いないでしょう。
そして、サスペンス映画を盛り上げたのは、何と言ってもホワイトハッカーでしょう。ツイッター界隈の情報ではこのホワイトハッカーは17歳の女子高生というキャラになっていますが、実際にはそれなりのベテランハッカーであることはほぼわかっています。仮想通貨のブロックチェーン技術ではすべての取引がたくさんのコンピューターに記憶されています。
もちろん、ハッキングされた仮想通貨も仮想通貨取引所のウォレットからクラッカーのウォレットへ移動したことは誰でも追跡できます。
そして、このホワイトハッカーは、クラッカーのウォレットにマーキングをすることに成功したということになるのです。それは、ハッキングされた仮想通貨に印がついているということを意味してます。
ウォレットから移動すれば、それはわかりますからクラッカーにしてはハッキングした仮想通貨を法定通貨に変換することは難しい状態になっててしまったのです。詳細はなかなか難しいのですが、少なくともクラッカーも簡単にお金にならないのです。これが、サスペンス映画と言わずにおれましょうか。