アメリカの鉄鋼やアルミの関税について

アメリカによる鉄鋼やアルミへの関税導入に関する話が気になっています。中国からの貿易赤字が拡大している状況を何とかするのが目的のようですが、海外各国はその巻き添えを受けている形なので話題が出る度にため息が出る感じです。

アメリカはこの関税を一部の国には導入しないと報道していました。日米は仲が良い印象があるので、その中に日本も含まれているのかなと最初は思っていました。ところが、何故か日本は除外されていたため、今までの関係は何だったのかと言いたくなりました。日本の政治家達は、日本も除外して欲しいと何度か伝えているようです。それに対してアメリカは何も言ってこないみたいなので、無視を決め込んでいるように見えます。

世界に住む人々は日本を経済大国だと認識しています。なので、税金をとっても大丈夫だろうと判断しているのかもしれません。

中国もこの措置に対して反発を強めていて、何らかの報復を検討しているといった記事がいくつか出ています。その報復措置はアメリカからの輸入品に対して、似たような形で税金を取ることのようです。中国が輸出する鉄鋼やアルミ製品の税負担が重くなるので、お返しとして輸入品の税金を重くするのは自然なやり方と言えます。

更に中国は、一方的なやり方に断固として反対、貿易戦争はしたくないが行われれば戦うなどの談話も出していました。商売は弱気になると隙を突かれるので、弱腰な姿勢は見せられないみたいです。

世界全体の株価の方は、アメリカがこの発表を行ってからは値下がりがひどい状況となっています。内需関連株も今後景気が悪化すると見た投資家が増えたのか、すごい勢いで売られていました。特にひどいのが鉄鋼やアルミを手掛ける銘柄達で、税負担の発生により利益が下がるとの思惑から値下がり傾向です。

ただ、日本の場合はどちらもアメリカへの輸出量はそれほど多くないので、一定の水準まで下がった所で持ち堪える気がします。

個人的には中国とアメリカの関係が悪化することの方を心配しています。仮に悪化したとすると、中国が益々軍事力を強化すると予想されるからです。日本へちょっかいを出す可能性も上がるので、できればある程度の水準で留まって欲しいです。

大統領の背景を探ってみた所、支持率が低下していることが分かりました。貿易による赤字も深刻な状態なので、これらを何とかする目的で関税の導入をしたのでしょう。

仮に成功すれば支持率が回復し、赤字の削減にもつながることが予想できます。ですが、株価が下がってしまえば不景気になるのは目に見えているので、勘弁して欲しいなと思います。