広島東洋カープ所属、鈴木誠也は三冠王を獲れるか?
プロ野球もシーズンが終盤に差し掛かり、今年も広島が独走しています。私が思うには、まず3連覇は間違いないでしょう。
チームの順位に大体目処が付いたら、次に気になるのは個人成績です。
史上初、二度目のトリプルスリーを目指す、ヤクルトの山田哲人が8月27日現在、.320、30本、29盗塁であと盗塁1つで達成します。
このトリプルスリー以外に、カープファンの私が注目するのは、広島、鈴木誠也の三冠王です。
今年、誠也は三冠王を獲れるのか。今日現在の誠也の成績と、セリーグの成績を比較して、私なりに可能性を探ってみました。
鈴木誠也の成績は?
鈴木誠也は8月27日現在、リーグ成績は打率3位、ホームラン5位、打点4位です。
打率はトップと7厘差で首位打者の選手がいるチームより、広島のほうが5つ残り試合が多いので、もちろん、逆転で獲得する可能性はあります。
次にホームラン王。リーグトップはヤクルトのバレンティンが33本、広島の丸、ヤクルトの山田、DeNAの筒香が30本、そして誠也が25本と少し離されていますね。
しかし誠也はここ6試合でホームラン3本と好調なので、他の4人の選手の状態にもよりますが、まだ射程圏内にあると思います。
さて、最後に打点王。問題はここでしょうか?現在の打点は、ヤクルトのバレンティンが110打点でトップです。一方の誠也は77打点で、33打点差。
もちろん、これを逆転するにはかなり厳しい状況です。誠也もバレンティンもクリーンアップを打ち、長打力のある選手です。
さらにヤクルトは広島より、残り試合が1つ多いので、バレンティンのほうが圧倒的に有利です。
広島の選手が首位打者を獲得するのは、2004年の嶋以来14年ぶり。ホームラン王はエルドレッド以来4年ぶり、打点王はなんと…ロペス以来21年ぶりとなります!
と言っても、バレンティン相手に33打点差をひっくり返すのは、不可能に近いですけど。
バレンティンの前の選手がホームランなら、バレンティンは1打点。
バレンティンの打点王を阻止する方法がないわけではありません。それはヤクルトの打順です。
ヤクルトは今、3番山田、4番バレンティンというスタメンが多いです。バレンティンの前の山田が、とにかくホームランを打ち、バレンティンの打席でランナーがいなければ、バレンティンが稼ぐ打点も減ってしまいます。
ただ、逆に山田の成績がどんどん伸びてしまいます。誠也の三冠王を考えているはずなのに、これでは山田にトリプルスリー+三冠王という、歴史的快挙のシナリオができてしまうじゃありませんか!
カープファンとしては、最後まで誠也の三冠王を期待したいですが、色々方法を調べてみたら、逆にバレンティンと山田の凄さを実感してしまった。