「ポケベル」50年の歴史に終止符が..。来年9月から販売中止になる件について

2019年の9月をもって、ポケベルサービスが終了する予定ですよね。あの一世を風靡したポケベルがなくなってしまうのかというと、さびしい気持ちでいっぱいになります。今誰もが持っている携帯端末といえばスマホで、その1つ前はガラケーでした。

そこからさらにさかのぼっていくとたどり着くのがポケベルで、サービスが始まった当初は革命的だったのをよく覚えています。

30代後半の私は、ポケベルサービスが浸透してきた頃は高校生でした。ポケベルがまだない時代は、友だちや好きな女の子と固定電話や公衆電話を使ってやり取りするのが普通でした。それがポケベルの登場により、相手が固定電話の近くに居なくても、連絡を取ることができるようになったのです。

伝えられるメッセージの文字数には限りがあるものの、それでも固定電話を使う以外で連絡を取る手段ができたのはとても画期的でした。今のスマホに慣れた世代からすればかなり不便なサービスに他ならないですが、当時はそれがスタンダートだったのです。今の若い人からすればポカンとしてしまうようなサービスですよね。でもそれが最先端だった時代が、確かにあったのです。

ですがメール機能が備わった携帯電話が登場したあたりから、ポケベルの存在感は一気に薄くなってしまいました。メール機能の備わった携帯電話はポケベル以上の役割を果たしますので、ポケベルはもう必要ありませんよね。

そのためポケベルから携帯電話へと誰もが移行したのです。その後病院内ではポケベルが使われているというケースがありましたが、今はさすがに使われていないようです。そうなればポケベルを利用する人がまったくいなくなりますので、サービスが終了するのも納得です。

ここ20年ぐらいで携帯端末は劇的に進化しているので、これからも今回のポケベルのようなサービス終了がもしかしたらあるのかもしれませんね。ガラケーはまだ根強く残っていますが、いずれサービス終了によってスマホに一本化されるのかもしれません。

またそのスマホですから、もっと未来になれば他の端末に取って代わられているかもしれないのです。それこそポケベルが世に出た当初は、サービス終了など微塵も考えていませんでした。

ですが実際にはサービスが終了します。これが時代の流れというものですが、デジタル関連のサービスは特にその移り変わりが早いように感じます。それは裏を返せば技術が飛躍的に進歩しているということなのですが、あったものがひっそりと終了をむかえるのは、やはりどこかさびしいものですね。