ドイツは中国をライバル国として警戒している?両国のこれからの関係性はどう変化する?
最近のドイツは中国に対しライバル、競争相手として警戒しているそうです。
ドイツは安いユーロにより輸出で儲けていたのですが、大口の買い手といったらなんと言っても中国です。
ドイツの自動車や工業製品を買った中国はドイツと日本を抜き去る成長をし、GDPはアメリカに次ぐ世界2位の国になりました。
そして今はドイツ製品の需要は減りつつあり、技術も発達させて将来的にはドイツが中国の大口の買い手になるのではないでしょうか。
中国はメイド・イン・チャイナ2025という政策により、2025年に世界一の工業国になろうという野望を持っています。
明らかに製造業主体のドイツと日本の競争相手になることは分かり切っていたのに成長に手を貸していたのはどうなのだろうかと思うのですが、どちらの国も民主主義国なので経済的利益を得て有権者におもねらないといけないので13億の市場は見逃せなかったのでしょう。
ドイツがこれからどうしていくのかと言うと、より中国市場の開放を求めて行くそうです。ドイツのアリアンツ・グループという保険会社は中国で初めての外国の保険持ち株会社で承認されました。
そのように次々に中国で外国企業が規制されている分野に進出していきたいところでしょうが、そのやり方だとやはり中国側の方が有利で、ドイツ側には忍耐が求められるでしょう。
中国としてはドイツと接近しすぎてアメリカ側により嫌われるのも避けたいところでしょうし、あまりドイツだけに肩入れしたくないところはずです。
あとドイツと言えば自動車のフォルクスワーゲンですが、そのハーバート・ディエスCEOはやはり中国市場を重視しています。
しかし中国は電気自動車の開発が進んでおり、もし中国市場で外国企業に負けそうになったら自分たちに有利になるようルールを変えるのではないでしょうか。
かなりドイツにとって不利な戦いになると思いますが、それを何とかしようとすると外交での取引になり、中国の言うことをきくようになるのではないかと心配になります。
あとドイツはイギリスがブレグジットで抜けた後の金融の中心地になることを考えており、中国からの投資や人民元建ての金融商品の拠点になることを望んでいるので独中の接近は間違いなしでしょう。
私はEUとドイツに好感を抱いているので道を間違えないで成長して行って欲しいと思うのでした。
他にドイツは外需中心の経済を内需に移したり子供手当を増額することにしており、他にはメルケル首相に近い政治家が減税を訴えているそうです。
果たしてドイツは、EUは、そして世界の運命はどうなるのかこれからが楽しみでなりません。