「ヴィッセル神戸」は今後どうなる?バルサ化の問題は?
ビジネスで成功できても、スポーツの運営で成功できるとは限らない。
最近のヴィッセル神戸を見ていると、そう思います。昨シーズンにイニエスタが加入し、ビジャも獲得。
元バルセロナ所属のサンペールも加入して、チームはバルサ化を掲げています。そのヴィッセル神戸ですが、良い意味でも悪い意味でも話題になっています。
最初はJリーグも盛り上がりますし、とても良いことだと思いました。今は、多くの疑問を抱くようになりました。正直なところ、オーナーの三木谷さんは現場に介入しすぎだと思います。
一代で楽天を日本トップクラスの企業にした手腕は、素直に尊敬します。
しかし、プロスポーツチームの運営方法には疑問が残ります。楽天イーグルスとヴィッセル神戸を所有していますが、どちらの現場にも介入しすぎだと思います。
餅は餅屋に任せておけというのが、私の意見です。
ビジネスとスポーツは違います。もちろんプロスポーツは興業なので、ビジネス面での成功も重要です。
そう考えるとビジネスとしては成功しているとは思います。
しかし、チームは連敗が続いています。勝った相手も格下ばかりです。Jリーグの中では、一番お金を使っているのがヴィッセル神戸。
それ自体は別にいいのですが、結果が伴っていません。
さらに外国人枠の関係で、優秀な外国人がベンチ外になる事態に。実力でなら納得できますが、それ以外の理由もあるので納得できないところもあるでしょう。
それに日本人選手も理不尽さを感じているはず。いくらスーパースターといっても、年俸の額が離れすぎています。
外国人選手を特別扱いしすぎかなと、外から見ていて感じます。選手たちは、私たち以上に感じているはずです。
特別扱いをすることの何が悪いかというと、競争意識がなくなること。
頑張っても無駄だと選手に思わせて、モチベーションが下がることが心配です。実際に詳しい内部事情は分かりませんが、ごたごたしてチームもまとまっていない状態です。
バルサ化を掲げてリージョ監督を連れてきたのに、リーグ序盤で契約解除。
家族の都合と言っていますが、それは建前かなと思いますね。ヴィッセルは他のチームより監督変更が多いチームです。ビジネス畑の人は、結果をすぐに求める傾向があります。
しかし、結果が出ないからと方向転換するのは良くないです。方針がぶれて、結局何も何遂げられなくなります。
あの川崎フロンターレでさえ、今の地位になるのに6年はかかりましたからね。今の状況にうんざりしている神戸サポーターは多いはず。
選手の間でも、ヴィッセルに移籍したいという人も減るでしょう。多くの人が、今はヴィッセルに不信感を持ち始めていると思います。ここでかじを取りなおさないと、危険だと思いますね。
それは楽天のイメージ低下にもつながる可能性があります。今後のヴィッセル神戸をどうしていくのか、オーナーを含めたフロントの手腕が試されるでしょうね。
Jリーグファンとしては、神戸には期待しています。