女子の気持ちブログ♪

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「第161回直木賞」候補者に上がった作家たちと本をご紹介!

第161回の直木賞候補が発表されましたが、そこで史上初の事態が発生。

なんと、直木賞候補の6人全てが女性作家だったのです。近年の女性作家たちの活躍、ひいては女性たちの社会進出との結果ともいえる出来事に、文学界だけでなく一般世間でも大きく話題となったニュースでした。

 

もちろん候補者たちは「女性だから」と下駄を履かせられてノミネートされたわけではありません。他の権威ある文学賞を受賞したり、映画化ドラマ化されたヒット作を飛ばしたりした実績実力文句なしの面々です。

 

そこで、今回は仁義なき女の戦いとなる第161回直木賞の選考結果を作家さんの紹介と共に予想したいと思います。

 

まず、私が本命と見ているのは柚木麻子さんです。柚木さんは過去に「ナイルパーチの女子会」で山本周五郎賞を受賞、この作品は直木賞にもノミネートされていましたが惜しくもこちらは逃しました。

 

時にエグみすら感じさせる女性ならではの赤裸々な視点を持ちつつも、それを嫌みなくエンターテイメントに昇華させる確かな筆力の持ち主。

今回のノミネート作「マジカルグランマ」では高齢の女性を主人公に据え、高齢化社会の問題に迫りつつも、エンタメに必須である痛快さも抑えています。

 

個人的にもっと評価されるべき作家であると考えていることもあり、今回の本命におしました。

ただ、今回の作品も素晴らしいできですが過去にもそれ以上の作品を生み出してきた作家でもあり、新作のたびにハードルが高くなりすぎてしまっている部分が審査員にどう左右されるかわかりません。

 

私が対抗と見ているのが、澤田瞳子さんの「落花」です。

澤田さんは現代における時代小説の名手、過去にも「若冲」「火定」といった時代小説で直木賞候補に名を連ねてきました。

藤沢周平氏を思わせるように、時代に翻弄されつつもしたたかに生きる人々を哀愁を持って描きだします。

 

今回の作品では平将門と僧の寛朝という対局的な二人の邂逅が話のメイン。

実は、寛朝という人物は私は知りませんでした。こうしたメジャーではない人物を描くには難しさがあるため、そこが選考委員にどう評価されたのかが気になります。

 

最後に大穴として朝倉かすみさんの「平場の月」を上げておきます。中高年と呼ばれる年齢になった男女が切ない恋と出会いに喜び、翻弄されるストーリーだそうです。

恥ずかしながら私はこの作品は未読、しかし、周囲の読書好きからは「心に刺さる」と大絶賛の嵐。

 

読書ウケは抜群だと耳にしていることから、今回の大穴におしました。

今回紹介しきれなかった作家さんも実力派揃い。第161回直木賞がどんな結末を迎えるのか今から楽しみです。