日中関係が改善されてきている?2019年G20や今後のアジアとの外交について
中国を訪れている自民党の二階俊博幹事長。そこで習近平国家主席と会談し、6月に開催されるG20へ参加することを正式に伝えられました。
ちなみにですが、習氏が国家主席として訪日するのはこれが初めての事であり、日中関係が相当改善してきていることがうかがえます。
会談中の周氏の表情や話し方からも、日中関係を発展させようという意思がヒシヒシと伝わってきますし、うーん、個人的にはかなりいい感じだと思うんですけどね。どうでしょうか。
最近じゃあ、韓国との関係が著しく悪化しており、若干、アジアで孤立しているような感じもあった日本。なんというか、中国、韓国、北朝鮮が徒党を組み、日本を仲間外れにしているような感じに映ってたんですよね。
とりわけ、韓国の日本に対する態度は露骨で、徴用工裁判、慰安婦問題、竹島問題、福島産の水産物の輸入禁止などなど、もう本当に・・、いやがらせ以外の何物でもない行動をとってきています。
6月に開催されるG20でも、文大統領との会談は見送られる可能性もあり、日韓関係が泥沼化していることがうかがえます。
で、話を元に戻しますと、韓国にとって中国というのは、いわば日本を仲間はずれにするための、一番のパートナーだったわけであり、その中国が日本と接近することには、おそらく相当な危機感を持っているはずです。
そういうのもあって、今回の習氏のG20参加は、非常に大きな意味を持つわけなんですねえ。ただ、ひとつ気になるのが、アメリカの存在です。アメリカは中国との間にたくさんの問題を抱えており、正直言って米中関係はうまくいっていません。
アメリカからすると、日本と中国が接近することは決して好ましい事とは言えず、おそらく何かしらのコンタクト(アプローチ)を仕掛けてくるはずです。
例えば、次世代通信規格の5G。アメリカは安全保障の観点から、中国がこの5Gの覇権を握ることに相当な危機感を抱いています。
一方、中国は何としても5Gで覇権を握りたいわけで、そのあたりの協力を日本に求めてくることが予想されます。日本は、アメリカと中国の両方から迫られた際、どちらに手を差し伸べるのか。非常に難しい選択を迫られることになるでしょうね。
そのあたりの問題にうまく対応できるのは、現状安倍首相以外には考えられません。ここで下手に別の人に代われば、一気にパワーバランスが崩れて、良くない方向に行ってしまう気がします。
安倍首相にはいろんな問題が山積していますが、外交の事を考えれば、もう少し続けてもらう必要があると思います。